代替計画基準

Nontank Vessels (Transit Only):

米国に入港前または米国を出港後に西アラスカ港湾指揮官(Captain of the Port: COTP)水域を通航する、および/または西アラスカに寄港する場合、すべてのタンカー以外の船舶は西アラスカ APC COTP承認を受ける必要があります。 西アラスカ COTP 水域は、アラスカ海岸線から200海里までの範囲です。2018年6月30日現在、 USCGが承認する西アラスカ APC提供業者は、 Alaska Chadux Network(元Alaska Maritime Prevention and Response Network、AMPRNまたはNETWORK) および 1-Call Alaskaの2社となっています。USCGが承認する西アラスカAPC提供業者に船舶を登録することで(必要とされる船舶詳細情報の提出を含む)、船舶は西アラスカ COTP水域についてUSCGの是認を得られます。

アリューシャン列島、ブリストル湾、コディアック島の各サブエリア内にあるアラスカの港を通航および/または寄港するタンカー以外の船舶を対象に、ACNそして1-Call Alaskaの西アラスカNT APCが承認されています。下図に、承認されている 3つのサブエリア(サブエリアは、アリューシャン列島およびコディアク島の南 200 海里までの範囲)を示します。

両社とも、前述のサブエリア(アリューシャン列島、ブリストル湾、コディアク島)水域外を通航する船舶、またはアラスカに寄港する船舶をカバーすることも承認されています。

西アラスカAPC提供業者はそれぞれ、船団ベースで適用証明書を発行します。 ただし、対象となるためには、船舶を契約に追加する必要があります。西アラスカまたはプリンス・ウィリアム湾COPT水域を通航する船舶のみが請求対象となります。 APC提供業者各社の料金体系に関する詳細およびGMSサービス料金については、Gallagher Marine Systems (info@chgms.com)へお問合せ下さい。

どの提供業者であるかに関わらず、船舶が当該領域を最初に通航する日付から1年間にわたり適用が有効になります。 適用有効期間にわたり、船舶はこの領域を継続的に通航でき、追加料金は発生しません。

各西アラスカAPCの下で適合状態を維持するため、船舶はそれぞれの提供業者の業務手順とガイダンスを厳守すると共に、当該領域を通航する際には追加の文書を船内に所持している必要があります。 この文書は、登録時に提供されます。

The Alaska Chadux Network (ACN) NT APCは、西アラスカ COTP水域全域について承認されています。 通航船舶の登録料は総 NTVバレル容量に基づき、1隻あたり年間4,800米ドルを上限とします。 西アラスカ COTP水域を通航する承認を得るためには、ACN登録証を USCG本部に提出する必要があります。 ACN APCの下で適合状態を維持するために、船長は、業務手順に関わる APCに記載されている要件 (ACN NT APC Operating Procedures)を完全に理解し厳守する必要があります。 APC業務手順から逸脱する場合は、ACNへ通知し、USCGセクターから承認を得る必要があります。

The 1-Call Alaska の NT APC も、西アラスカ COTP水域全域について承認されています。 通航船舶の1-Call Alaska APC登録料は総NTVバレル容量に基づき、1隻あたり年間5,985米ドルを上限とします。 西アラスカ COTP水域を通航する承認を得るためには、1-Call Alaska登録証をUSCG本部に提出する必要があります。 1-Call Alaska APCの下で適合状態を維持するために、船長は、業務手順に関わる APCに記載されている要件(1-Call Alaska NT APC Masters Guide)を完全に理解し厳守する必要があります。 APC業務手順から逸脱する場合は、1-Call Alaskaへ通知し、USCGセクターから承認を得る必要があります

なお、アラスカの港に寄港するタンカー以外の船舶は、アラスカ州の緊急時対応計画適用(Alaska State contingency plan coverage)と、コンプライアンスのためのアラスカCOFRを追加で取得する必要があります。詳しい情報についてはinfo@chgms.comまでお問い合わせ下さい。

タンカー船舶(通航のみ):

米国に入港前または米国から出港後に西アラスカCOTP水域を通航する、すべてのタンカー船は、西アラスカCOTP(Captain of the Port)APCの承認を得る必要があります。2021年1月1日現在、Alaska Chadux Networkと1-Call Alaskaの両社が、このAPCの提供が可能です。西アラスカCOTP水域を通航する承認を得るためには、いずれかの会社への登録証をUSCG本部に提出する必要があります。

The ACN TV APC は、タンカー船がクック湾外の西アラスカCOTP水域内を通過することを許可しています。最近、同社のAPCは、海岸線から50海里と200海里の間のプリンス・ウィリアム湾COTP水域の通過の承認を含むように拡張されました。通過料金は、両方のエリアで一律12,300米ドルで、有効期間は、船舶が最初に対象エリアに入った日から1年間です。

ACN TV APCの下で適合状態を維持するために、船長は、西アラスカ(ACN TV APC Operating Procedures – WAK)、そして該当する場合はプリンス・ウィリアム湾(ACN TV APC Operating Procedures – PWS)の業務手順に関わる APCに記載されている要件を完全に理解し厳守する必要があります。 APC業務手順から逸脱する場合は、ACNへ通知し、USCGセクターから承認を得る必要があります。

The 1-Call Alaska TV APC は、タンカー船がクック湾外で北緯63度線より下の西アラスカCOTP水域内を通過することを許可しています。通過料金は一律12,485米ドルで、有効期間は、船舶が最初に対象エリアに入った日から1年間です。
1-Call Alaska TV APCの下で適合状態を維持するために、船長は、業務手順に関わる APCに記載されている要件(1-Call TV APC Masters Guide)を完全に理解し厳守する必要があります。 APC業務手順から逸脱する場合は、ACNへ通知し、USCGセクターから承認を得る必要があります。

船舶の登録に関する詳細については、Gallagher Marine Systems (info@chgms.com) までお問合せ下さい。

アラスカに貨物を運搬するタンカーおよびタンカー以外の船舶:
西アラスカ COTP水域で貨物運搬の予定がある場合は、Gallagher Marine Systems(info@chgms.com)へお問合せの上、詳細情報をご確認下さい。

グアムへの寄港  – グアム/サイパンに寄港する船舶は、国家計画基準(NPC)を満たすために、現地のOSRO提供者OSROCO/T&Tと契約を結ぶ必要があります。OSROCOによる追加のOSRO適用があっても、一部の船舶はNPCを満たすことができません。これらの船舶は、この遠隔地における油流出対応リソースのギャップに対処するために、代替計画基準(APC)に登録する必要があります。Gallagher Marine Systemsは、グアム向けに承認されたAPCを備えており、必要に応じて完全なコンプライアンスのためにお客様の船舶を登録できます。

GMS Core APCの下で適合状態を維持するため、船長は、APCの「防止緩和策(Prevention and Mitigation Measures)」の項に記載されている要件を完全に理解し厳守する必要があります。この文書は、登録時に提供されます。

一部の船舶(グループI油のみを運送するタンカー以外の船舶およびタンカー船舶の大半を含む)は、追加のAPC適用を必要としない場合があります。グアム寄港のコンプライアンスに関する詳細とサポートについては、GMS(info@chgms.com)までお問い合わせ下さい。

アメリカ領サモアへの寄港  – アメリカ領サモア(パゴパゴ)に寄港する船舶は、この遠隔地における油流出対応リソースのギャップに対処するために、代替計画基準(APC)に登録する必要があります。アメリカ領サモア地域で、船舶が油流出防止のための厳格なガイドラインの下で貨物を運搬することを保証するために、USCGは、アメリカ領サモア寄港に対して、D14遠隔水域APC要件(D14 Remote Zone APC requirements)を発行しました。 これらのガイドラインの下で、GMSは、アメリカ領サモアへ寄港する船舶を対象とする2種類のコアAPC(タンカーおよびタンカー以外)についてUSCGの承認を得ています。

GMS コア APCいずれかの下で船舶をスムーズに登録するため、USCG では船舶に対して、米国 OSRO 適用(National Response Corporation もしくは Marine Spill Response Corporation を介して)に加え、現地 OSRO 提供業者(Solar Environmental Services Inc.)と契約を締結することを求めています。GMSは、Solarとの契約を手配し、船舶をGMSコアAPCに登録し、アメリカ領サモアへの寄港に必要とされるUSCG COTP水域承認を得ることができます。

GMS Core APCの下で適合状態を維持するため、船長は、APCの「防止と緩和戦略(Prevention and Mitigation Strategies)」の項に記載されている要件を完全に理解し厳守する必要があります。この文書は、登録時に提供されます。アメリカ領サモアへの寄港に際して船舶を GMS コア APCに登録するための情報とサポートについては、GMS( info@chgms.com)までお問合せ下さい。

ハワイ – ハワイへの貨物運搬の場合、APCは要求されませんが、ハワイに寄港するすべての船舶は、適合状態を維持するため追加措置を講じる必要があります。 現在、National Response Corporation および Marine Spill Response Corporation が、ホノルル COTP 水域内の船舶への適用提供を認定されています。

船舶への適用を確実にする詳細とサポートについては、GMS(info@chgms.com)までお問合せ下さい。